情報プライバシーに基づくSNS利用者の類型化:プライバシーに関わる被害経験および自己情報公開に対するリスク認知との関連
要旨
本研究の目的は,情報プライバシーに基づくSNS利用者の類型を明らかにすること,その類型とプライバシーに関わる被害経験および自己情報公開に対するリスク認知との関連を検討することであった。SNSを利用する若年層554名に対してウェブ調査を実施した。クラスター分析の結果,情報プライバシーの得点に基づき,四つの類型が示された。また,クラスター間でプライバシーに関わる被害経験の有無,自己情報公開に対するリスク認知の程度は異なっていた。全体として,識別情報に対する情報プライバシーが低い群において,他の群よりもプライバシーに関わる被害経験を有する割合が多く,自己情報公開に対するリスク認知が低いことが示された。
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