オープン・ジャーナル・システムのヘルプ

FAQ

1. OJSを使用するには、何から始めたらいいですか。

  1. OJSをダウンロードし、インストール手引きに従い、ソフトウェア要件を満たすWebサーバーにOJSをインストールします。
  2. OJSのインストール時に作成した管理用のユーザ名とパスワードを使ってログインします。
  3. サイト管理機能で新しい雑誌を作成します
  4. サイト管理者は自動的に新雑誌の雑誌管理者に登録されますが、必要に応じて、雑誌管理者となるユーザを新たに作成します。
  5. 雑誌管理者となり、雑誌設定画面で設定のための5ステップを実行します(必ずしも一度ですべてをする必要はありません)。この結果、Webサイトで投稿を受け付け、編集プロセスを管理し、雑誌をオンラインで出版することができるようになります。
  6. OJSの使用法についての詳細は、1時間でわかるOJSをご覧ください。

2. OJSの使用において、技術サポートはどこで得られますか、また、バグ報告およびシステム改良提案はどこで行うことができますか。

Public Knowledgeプロジェクトがサポートフォーラムを運営しています。ここでは、1000件をはるかに超える意見が交換されており、回答を検索したり、質問をしたりすることができます。例えば、エラーメッセージを検索して、既知の問題に対する解決法を見つけることができます。解決法が見つからなかった場合は、pkp.contact@gmail.comに質問を送ることができます。バグ報告はPKPのBugzillaに投稿してください。

3. OJSを別の言語に翻訳するにはどうしたらいいですか。

ダウンロードしたOJSに含まれているdocs/READMEファイルに方法が書かれています。翻訳に関する一般的な問題に関する情報は、PKPサポートフォーラムでも得ることができます。

4. 雑誌から「現在、投稿を受け付けておりません」というメッセージを受け取りましたが、何故ですか。

雑誌管理者が雑誌セクションの編集画面で作成したすべてのセクションにおいて、「編集者とセクションエディタのみ投稿可能」というオプションを選択すると、編集者とセクションエディタしか投稿ができなくなります。また、セクションがすべて削除された場合も、このメッセージが著者に提示されます。

5. 雑誌での発表に先立って、査読中または「プレプリント」の状態の原稿へのアクセスを提供したい場合は、どうしたらいいですか。

現在のところ、個々の論文のプレプリントや出版前のアクセスを提供する正式な方法はありません。該当の論文について編集者ができるのは、論文の編集ページのレイアウトにある「内容確認」のURLを使用することだけです。このURLは、該当の論文を雑誌で出版する前に(特権ユーザに)論文への「プレビュー」アクセスを提供することになります。ところで、PKPはこの機能に対する関心を調査しており、この機能を実行する明示的なオプションの作成を検討するかもしれません。

6. 雑誌についてWeb上で宣伝するにはどうしたらいいですか。

あなたの雑誌は、そのうち、Googleやその他の主要なサーチエンジンに取り上げられるでしょう。しかし、同時に別の方法を取ることもできます。雑誌設定の第3ステップでPKPハーベスタに雑誌を登録してください。そうすれば、あなたの雑誌は、PKP HarvesterOAIsterといったオープン・アクセス・イニシアティブ準拠のインデックスに採録されることになります。あなたの雑誌がオープンアクセスなら、所属の大学の図書館員に連絡して、あなたの雑誌を図書館の電子ジャーナルリストに追加してもらい、逐次刊行物図書館員メーリングリストを通じて他の多くの研究図書館に連絡してもらうようにしてください。「論文募集」や雑誌の創刊を告知するために、関連する学会のWebサイトやメーリングリストを利用できないか調べてみてください。最後に、雑誌管理者は、雑誌設定のセキュリティとアクセスに関する設定(2.6)において、ユーザを読者として登録できるように設定し、ユーザに新しい巻号を定期的に通知できるようにしてください。

7. 雑誌編集委員会委員の履歴を記録するにはどうしたらいいですか。

雑誌管理者は、雑誌管理画面の編集委員会リンクを辿ることによりこの情報を入力することができます。別の方法として、雑誌管理者は「この雑誌について」ページの新項目として「編集委員会の履歴」ページを作成することができます(雑誌設定の項目2.4)。このページでは、名前、担当身分、編集委員在籍年を記録することができます。

8. 読者を査読者として登録するにはどうしたらいいですか。

雑誌設定のセキュリティとアクセスに関する設定(2.6)において、雑誌管理者は、読者を読者や著者だけでなく、査読者としても登録できるようにすることができます。査読者は一覧リストに表示され、セクションエディタはこのリストから選択して投稿物の査読を依頼します。雑誌管理者は、雑誌設定の5.7項の「読者向け」の案内で、この雑誌が読者を査読者として採用することに興味を持っていることを示す文章を追加することができます。同じ案内で、通知を受け取られるように読者として登録することを薦め、これにより定期読者がどれくらいいるかを知ることができるようにすることもできます。

9. 投稿物に対する査読者を現在登録済みの査読者リスト以外から見つけるにはどうしたらいいですか。

多くの方法があります。査読者になりそうな人の名前がわかれば、その名前を使ってさらに検索することによりメールアドレスや所属を知ることができます。

  1. 査読を行う論文の参考文献を使い、査読者としてふさわしい人を見つけます。そして、その人のフルネームを使ってGoogleで検索し、所属とメールアドレスを調べます。
  2. 著者キーワードによる論理検索(例えば、postcolonialism + literature + "South Africa")を使ってGoogleを検索し、関連するオンライン資料や該当分野の研究者を見つけます。
  3. 著者が決めた論文の主題(投稿物の概要ページのメタデータを参照)に基づいて、知り合いの研究者にメールで該当分野の専門知識を持つ研究者を紹介してもらいます。
  4. この分野の他のオンラインジャーナルにアクセスし、論文の査読者になれそうな著者を見つけます。

10. 雑誌をオープンアクセス形態で出版し、雑誌のコンテンツを読者に公開する方法が別にありますか。

雑誌“Journal of Postgraduate Medicine”に掲載されたJohn Willinskyの「オープンアクセス学術出版の9つの特徴」を参考にしてください。また、ソロス財団はオープンアクセス出版の手引きと学会を作成しており、これは「学会や小規模出版社が将来の雑誌出版プログラムに利用できる選択肢にアクセスする方法を示す手引き書」です。SPARC(Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition)もオープンアクセス出版に関する数多くの資料を提供しています。